お問い合わせをいただくとき、けっこうな確率でこう言われます。

「図面が無いんですけど、大丈夫ですか」

大丈夫です。というより、うちに来る相談は図面が無いものの方が多いくらいです。

「図面が無いから頼めない」で止まっていませんか

バネが必要になる場面って、たいてい急に来ます。機械が止まった、部品がもう出ない、試作で一本だけ試したい。そういうときに図面まで用意できている人は、正直あまりいません。

それで「図面を描けないから、バネ屋には頼めないな」と諦めてしまう。これが一番もったいないと思っています。

うちは1967年から愛知県高浜市でバネを作ってきました。58年やっていると、図面のない相談にはさんざん付き合ってきています。折れた現物を封筒に入れて送ってこられたこともありますし、スマホで撮った写真1枚から始まった話もあります。

手がかりは、何でも構いません

「これが無いと受けられない」というものは、実はありません。寸法にあたる手がかりが、何かひとつでもあればそこから始められます。

  • 現物を送っていただく … 一番早いです。折れていても、バラバラでも構いません
  • ご自分で測った数字を教えていただく … ノギスでも、定規でも。だいたいで大丈夫です
  • 写真を撮って送っていただく … 横に定規やコインを置いて撮っていただけると、大きさが分かって助かります
  • 手描きのメモ … ノートの端に書いた線で十分です。絵の上手下手は関係ありません
  • 「こういう物に使う」という説明だけ … 文章だけでも、そこから一緒に考えられます
鉛筆で描かれた線材部品の手描きメモ。寸法が書き込まれている
実際にいただいた手描きのメモです。これだけあれば製作できます。きれいに描く必要はありません。

組み合わせでも構いません。現物は送れないけれど写真と測った数字はある、というのが実際には一番多いです。

もうひとつ、できれば教えていただきたいのが「どこに使うバネか」です。何を押さえたいのか、どのくらいの力が要るのか、動く回数は多いのか。ここが分かると、ただ形を真似るのではなく、使える物に近づけられます。

正直に言うと、一発で決まるとは限りません

ここはごまかさずに書いておきます。

図面が無い状態からの製作は、こちらの推測が入ります。材質の見当をつけ、へたった分を戻して考え、端の形を決める。できる限り寄せますが、「これで間違いありません」と最初から言い切れるものではありません。

実際、試作を1本作って、付けてみて、「もう少し強い方がいい」となって作り直す——という進み方をよくします。それが遠回りだとは思っていません。そのやり取りの中でしか決まらないことがあるからです。

なので、うちがお約束できるのは「簡単にできます」ではなく、「一緒に近づけていきます」の方です。相談しながら、実物で確かめながら、合うところまで持っていく。そのつもりでお付き合いいただけると、たいてい形になります。

現物から再現するとき、こちらが見ていること

同じ形に巻けば同じバネになる、というものでもありません。

まず材質です。見た目が似ていても、材料が違えば力の出方も寿命も変わります。使われていた環境から見当をつけていきます。

よくあるご質問

図面が無くても見積もりはできますか。

できます。現物・写真・手描きのメモのいずれかがあれば、お見積りできます。何も無い場合も、文章でご相談いただければお答えします。

1個だけでも作ってもらえますか。

作れます。1個からお受けしています。試作や、古い機械の交換部品のご相談が多いです。

折れてしまったバネでも復元できますか。

多くの場合できます。折れた部分が残っていれば、元の形はかなり分かります。

どんな種類のバネを作れますか。

押しバネ、引きバネ、ねじりバネ、線曲げ加工品、板バネ、ゼンマイなどを製作しています。

納期はどのくらいですか。

ものによりますが、当日・翌日の完成が可能な場合もあります。急ぎのご事情があればお伝えください。

こんなバネも作っています

うちのバネは、工場の機械だけでなく人工衛星にも使われています。図面の無い相談も、宇宙に飛ばす部品も、考え方は同じです。

今年は2つのテレビ番組で弊社を取り上げていただきました。

テレビ愛知「工場へ行こうIII」(2026年1月10日)

中京テレビ「キャッチ!」(2026年5月)

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バネの修理・複製について

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お客様の声

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それから「へたり」です。長く使われたバネは少し縮んでいたり、力が落ちていたりします。今ある現物をそのまま写すと、へたった状態を再現してしまうことになる。だから元はどうだったかを考えます。

端っこの形も大事です。引っかける、押さえる、通す。使われ方によって端末の処理が変わります。ここを見落とすと、寸法は合っているのに付かない、ということが起きます。

このあたりは、正直に言うと経験でやっている部分です。うまい説明の仕方が思いつかないのですが、58年ぶんの「こういうときはこうだった」の積み重ねで判断しています。

まずは写真1枚から

図面が無いことは、相談しない理由になりません。

現物でも、写真でも、手描きのメモでも構いません。「こういうものを探しているんだけど」という文章だけでも、まずは送ってみてください。作れるかどうか、どのくらいかかりそうか、お返事します。作れない場合も、正直に作れないと言います。

1個からでもお受けしています。試作でも、古い機械の部品でも、市販品に無い寸法でも、まずは聞かせてください。

実際にどんなものから作ってきたかは、図面無しでバネを製作した事例のページにまとめてあります。見本から作る場合、他社のカタログから作る場合、使う場面から設計する場合の3つのパターンをご紹介しています。

数が少なくてためらっている方はバネは1個からでも作れますも合わせてどうぞ。

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お電話:0566-53-1618(月〜金 8:00〜17:00)

困りごとを持ち込まれるのは、うちにとってはむしろ面白い仕事です。お待ちしています。